相棒観てきました

昨日は仕事帰りに、レイトショーで劇場版「相棒」を観てきました。



私が相棒シリーズのファンである事は何度か書いてきました。
個人的にこのシリーズに魅力を感じるのは、
頭脳明晰な右京さんと熱血漢の亀山君を中心に、
キャラが立った登場人物のユーモラスな掛け合いが繰り広げられるとこ。
全体的にユーモアの溢れる流れがベースにあるからこそ、
時折ある、熱くてシリアスな展開も映えるのかなと。


でもその一方で、通常よりも尺の長い2時間スペシャルなんかは、
イマイチなことも多々あったりします。


尺が長くなると事件の規模が大きくなり、
事件の規模が大きくなると、事件そのものを描写する頻度も多くなり、
登場人物同士の掛け合いだとかは控えめになってしまうのが、
イマイチになってしまう理由かなぁと思ってます。


そんな訳で、今回の劇場版もイマイチ化しててもおかしくないなぁと、
あまり過度の期待はせずに観てきました。



ネタバレしない程度に感想を書きますと、思ってたより楽しめました。


右京さんはクレバーに謎を解き*1
対比的に亀山君の熱血っぷりもよく描かれてるし、
鑑識の米沢さん、捜査一課のメンバーやら官房長やら、
いつもの面々との楽しい掛け合いもありました。


無駄に顔見せしてるなぁ思った陣川さん、鹿手袋さんあたりも、
それなりに見せ場があったし。


風呂敷広がりすぎて、どうケリをつけるのかとヤキモキさせられた事件も、
一応のオチがつけられていて、モヤモヤした気持ちで映画館を出ずに済みました。
ただ、やはり事件の問題の大きさから、
右京さんも亀山君も影が薄くなっちゃうのが残念。
後半は「あれ、これって相棒を観にきたんだよね?」って気分になったり。


あとは良くも悪くも、相棒ファンを前提に作られた内容で、
登場する人物の説明は省かれちゃってるのも気になるかなぁ。
直前のテレビシリーズで、やたら以前の登場人物を引っ張り出すと思ったら、
この映画への布石としてやってたんですね。
道理で強引だと思った。



つじつま合わなくて、事件に疑問を感じる部分があったりもしましたが、
尺の長い「相棒」にしては面白かったと思います。
ただ、「相棒」って面白いんだよと教える為に、
初心者にこの映画を見せても、シリーズの面白さは伝わらなさそうかなぁ。
 

*1:、今回は、犯人をネチネチと追い詰めるような展開は無しですが。