オプーナクリア後の感想

グラディエーターにハマる前に、
オプーナをプレイした感想を書きとめておかねば…。
という訳で、年末年始にプレイしたオプーナのレビューです。

オプーナ - Wii

オプーナ - Wii

ストーリー概要

ティティア星人の子供であるオプーナは、
父親ダディーナが「スターティアン」に選ばれたお祝いに、
ランドロール星へ家族旅行に行くことに。


しかし、到着目前にオプーナ達が乗った宇宙船は事故に遭い、
脱出ポットに乗ったオプーナ、コプーナ、ポリーナの3兄弟は離れ離れに、
宇宙船もランドロール星に不時着したものの、
父親のダディーナ、母親のマミィーナも重傷を負ってしまいます。


不時着したランドロール星は、住人達の適性に応じて職業が決められ、
各職業に応じたノルマをこなして暮らす管理社会。
オプーナは両親の怪我を治し、家族みんなでティティア星に帰るため、
ランドロール星でランドロールガードとしての生活を始めるのでした。

良かったところ

・独特のボンボンバトルはテンポが良く、かなり好感。
・話の進行方法はかなりドラクエ。テキストも秀逸。
・戦闘から各ドーム(街)の音楽まで、音楽はどれも素晴らしい出来。*1
・各ドームで見られるTV番組が秀逸。
・ワンコの登場頻度・イベント多し。

悪かった点

・お使い的イベントが多いのは納得できるものの(後述)、
 各所を移動するのがちょっと面倒。
・最初のドーム、トキオネでの迷子地獄…。
・カメラ視点には難あり。寝不足だと3D酔いも…
・戦闘中のアイテムやフォースの使用が少々面倒。
・エンディングがあっさりめ。

良かったところ、悪かったところ補足

まずは戦闘に関しての所感を色々。
オプーナさんのメインの仕事であるランドロールガードは、
ダークローグ(魔物)を倒すお仕事なので、
一般的なRPGのセオリー通り各所で戦闘が発生します。
オプーナの戦闘に関しては、操作からバランスまで良い出来でした。


基本は頭の上のボンボンを投げつけて攻撃する訳ですが、
ヌンチャク側のスティックを倒す→放すという動作だけで済みます。*2
体感的には「たたかう」コマンドの連打より楽ちん。


それでいて戦略性もなかなかのもので、
序盤でボンボンが貫通する装備を入手した後は、
敵をいかに巻き込むか?と、ボンボンが飛ぶ軌道を考慮するようになります。
上手くビシバシ当たると楽しいんですわ。


一方で、アイテムやフォース(魔法)を使おうとすると、
メニューを開いて選択して決定、という普通の操作をすることに。
アクティブタイムバトルなので、項目の選択が慌しくなりがちなのは残念。
使用頻度が高いものはショートカットに登録できるとか、
次回作が実現するなら改善して頂きたいところ。


戦闘のバランスにも感心しました。
有名RPGのDS版リメイクを担当してる、アルテピッツァ開発だからなのか、
レベルアップごとにジワジワと強くなる感覚とか、
かなり丁寧にバランス調整されてる印象です。




お使いのこととか、街の移動に関して。
このゲームはかなりお使い的なイベントが多いです。


オプーナはランドロールガード以外にも、
幾つものライセンス(職業)を取得できるのですが、
大抵は戦闘とは関係ないお仕事なので、
どうしてもお使い的なイベントがメインの進行となります。


ただ、上手いなぁと思ったのは、
世界観的にお使いイベントの不自然さが軽減されてること。
ランドロールの人はみんな「○○へ行って××をする」というノルマがあって、
それをこなして生活してる訳ですよ。
オプーナはその社会に組み込まれたんだから、
あちこちお使いするのは、まあ当然と言えば当然なんですよ。



一方で、街の構造がかなり凝った作りをしてるもんだから、
行ったり来たりするのが面倒になることもありましたけど。*3


特に忘れられないのは、最初のドームであるトキオネ*4での迷子っぷり。
購入前から「最初の街は迷う」って評判は聞いていたものの、
せいぜいメガトンやリベットシティぐらいだろうとタカをくくってました。


…実際はリベットシティなんて目じゃないです。
本当に泣きそうになるぐらい迷います。


これは不親切と言うより、狙ってやってるのかな?というフシが。
その後に登場するドームはトキオネほど大変じゃないし。
右も左もわからない異星人であるオプーナが、
いきなり大都会に来て迷いまくり…って状況を再現してるという説には、
なかなか説得力を感じます。


で、街で延々と迷ってると気になるのがカメラ視点。
視点を横方向に回そうとすると、スムーズにぐるりと回らず、
カクッカクッっと一定角度ごとに動くからか、
さまよってるうちに3D酔いしました…。
序盤は迷ってる時間がプレイ時間の大半を占めていたなぁ。

その他、細々とした部分について

管理社会ネタとしては、
「ダイバーに適性あり」とされたのに水が苦手で泳げない子供とか、

「ランドロールガードに適性あり」と判断されたのに、
どうしても怖くて戦えず、いつまでも研修生やってるお爺さんとか、

そういうの見て「はは〜ん」ってなってました。



プレイした人はきっとベタ褒めのTV番組について。
各ドームでは↓こんなんが見られるんですよ。

動画は全話一気に流してますが、ゲーム中では1日1話ずつ進行。
ゲーム的な意味はあんまり無いですが*5、なかなか良質な内容で楽しみになります。

まとめ

AAのネタが一人歩きしちゃってますが、かなり堅実な作りのRPGでした。
シナリオから戦闘まで安定感は抜群です。


アルテピッツァが堀井雄二の息がかかった会社だからでしょうか?
主人公が色々と自己主張せず、
その周りを描くことで話を進めていく辺りは、まさにドラクエ調。


派手な演出とかは無いものの、世界観とお話がしっかりしてるので、
ワゴン価格での出会いがあったなら、遊んでみて損は無いかと思います。
 

*1:FF系の曲など手掛けてた人だそうで。

*2:倒す方向に応じて、投げる時にカーブをかけられます。また、溜める時間に応じて曲がる角度も変化。

*3:キメラのつばさ的なアイテムもありますが、屋内では使用できないといった制限もあり、カバーしきれてない印象。

*4:最初に登場する街であり、最強の街。街の名前からも、設定上もかなり発達したドームで、どう考えてもわざと迷わせるための複雑な構造を持つ。

*5:一部でTV番組の内容を聞かれたり、TV番組を見ることが条件になってるものはあり。