「斬撃のレギンレイヴ」レビュー

旅行記も書かなきゃなぁと思いますが、
まずは先日オフラインモードをクリアしたレギンレイヴの感想を。

斬撃のREGINLEIV (レギンレイヴ) (特典無し) - Wii

斬撃のREGINLEIV (レギンレイヴ) (特典無し) - Wii

ゲームの概要

アスガルドの神様、フレイとフレイヤが、
巨神の大群を豪快にぶっ飛ばす爽快なアクションゲーム。
でも人間だって頑張るよ!

購入までの経緯なぞ

PS2SIMPLE2000シリーズの大傑作、
THE地球防衛軍」を作ったサンドロットが開発ということで話題に。


私もかつて地球防衛軍2作にはハマったので、
かなり気になってたのですが、結局発売日買いは避けることに。
事前に公開されてたプロモーション動画では、
前世代的なグラフィックで描かれたキャラクターが喋るシーンがメインで、
肝心のアクション部分の内容がさっぱり描かれておらず、
ファミ通レビューも振るわなかったことから、
我が家ではとりあえず発売後の評判を様子見の方向になったのでした。*1


ニンテンドーチャンネルで配信されてた動画はこんなの。
巨人族の紹介編はちょっと笑えたんですけどね。


プロモーションの下手さ加減はホントどうかしてたと思います。
あとファミ通は見る目無いにも程がある。アホたれが!


発売後、プレイした人からかなりの高評価を得ているのを見て、
PS3熱が収まってきたのをきっかけに、購入に踏み切った次第です。
最近の日記を見ればお分かりの通り、購入後は夫婦そろってハマっています。
オンラインモードで一緒に遊ぶため、2本目を注文してしまうほどに。

雑感など

遊んでみると、確かに地球防衛軍のテイストを強く感じます。
人間サイズの自キャラが、巨大なビルサイズの敵キャラ*2を相手に戦うとこ、
多種多様な武器が登場して、戦略的・趣味的に使い分けて戦うとこ、
初めて見ると「大丈夫なのこれ?」と不安になる、安っぽい見た目やインターフェイス
そして、遊び始めるとプレイヤーがどハマりしてしまう没入感と中毒性なんかが。


しかし、レギンレイヴは「wii地球防衛軍」程度の枠に収まることなく、
さらなる魅力が満載の作品になっておりました。


地球防衛軍に登場する武器は飛び道具のみでしたが、*3
レギンレイヴには剣やらハンマーやらの近接武器が登場。
リモコンのポインタでビュンと画面を一閃すれば、
その軌道にバカでっかい攻撃が繰り出されて巨神達の肉片が飛び散ります。*4
特にハンマーに関しては圧巻で、長い予備動作の後に吹き荒れる破壊の嵐がたまりません。
ゴルディオンハンマー以上のカタストロフィ。


あの豪快さと一撃の重さを表現したゲームって、
自分が遊んできたゲームの中では思い当たらないなぁ。
もちろんPS3やらXbox360作品も含めて。
エフェクトとか凝って、見た目を豪華にすりゃ良いってもんじゃないんですねぇ。

良かったところ

・豪快で爽快なアクション
・意外に面白いキャラクターとストーリー
・なかなかに多彩な武器の種類と操作方法


巨神の大群をごっそり薙ぎ払う、素晴らしい爽快感は前述の通り。
無双系は三国無双2ぐらいしかやったこと無いのですが、
敵がデッカイこともあって、爽快感に関しては無双系を越えてる印象。



ストーリーとかについて。
一世代前のモデリングに見える登場人物たちと、
それらが繰り広げるストーリーには全く期待していなかったのですが、
進めていくと各キャラとも味が出てきて、予想外に良い感じ。
プレイ動画を見て「うるさすぎない?」と感じた、戦闘中に喋りまくるNPC達も、
実際に遊んでみると混乱した戦場の雰囲気が醸し出され、これまた意外に良いです。


ストーリー展開に伴って、
敵に攻勢をかけたり、逆に防衛戦だったり撤退戦だったり、
色々なシチュエーションで戦えるのも良かったなぁ。


特に「最後の戦い」にはもうお腹いっぱい。
さすがにもうこれで終わりだろう…と思っても搾り出されてきます。
歯磨き粉のチューブのようにムリムリっと。
特にラグナロクアスガルド編の戦いに挑む辺りでは、
人間達の熱い掛け合いが、戦いに挑む高揚感をより高めてくれたもんです。



wiiリモコンならではの斬撃アクションも良好でした。
ちゃちゃちゃっと振れば素早く連撃を出せる剣、
射程と威力に勝るけど攻撃動作の隙が大きい大剣、
射程が短く動作も遅いけど、破壊力は最高のハンマー、
攻撃範囲が狭い代わりに、射程が長くて貫通もする槍、
他にも飛び道具の弓や杖・王笏など、武器のカテゴリはなかなか多彩。
振ったり突いたり引き絞ったりと、リモコンでの操作方法も新鮮で快適でした。
力いっぱい振る必要も無いので、長時間遊んでも全然腕は疲れないし。


wiiモンスターハンターが出る」って発表された時、
多くの人が妄想したであろうことを実現してくれた感じ。
後述の神速ダッシュ誤爆が多くて困ってしまうものの、
モーションプラスを使ってプレイした限りでは、
攻撃面での操作に不満はありませんでした。

悪かったところ

・神速ダッシュの暴発
・センスの無いインターフェイス


遊んだ人はみんな言ってますけど、
暴発しやすい神速ダッシュの操作は残念過ぎます。


問題なのはリモコン&ヌンチャク操作時の、
"進みたい方向にヌンチャクを振る"というやつ。
操作方法見た瞬間に「えっ?」ってなりますよねぇ。*5


慣れればマップ移動時に使う分には問題なくなるんですけど、
敵の攻撃を回避しなきゃ!とかそういう時に限って、
思った方向に進まなかったり、ダッシュ自体が出なかったりして、
悔しい思いをすることがしばしば。


巨神の攻撃を華麗にバックダッシュで回避するのも、
クラコン操作なら可能なんですけど、
クラコンでは斬撃アクションの魅力が半減しちゃうんですよねぇ。
Cボタンのジャンプなんてまず使わないんだから、
それをダッシュに割り振れたら快適だったのに。


そういったキーコンフィグには対応していないものの、
モーションプラスの感度を細かく調整できたり、
方向転換の速度とか方法なんかも調整できたり、
プレイヤーごとの個人差が出そうな部分は、やたら調整内容が充実してます。



あと、これもよく見る感想なんですけど、
メニュー画面とかのインターフェイスが野暮ったいです。
ステージクリア時にセーブするかどうか毎回聞かれるし、
セーブ時に毎回セーブするファイルを選択させられるし…。*6
こういうのは他作品を参考にしてマシに出来なかったものかなぁ。


レーニングモードも動画が流れるだけで、
全然トレーニングしてる感じがしません…。

総評

かなり魅力的なアクションゲームで、個人的には10点満点評価で10点。
メインのゲーム部分の魅力が11点、悪かったとこの減点が-1ってとこ。
今年遊んだ満足度が高いアクションとして、デモンズソウルがありますが、
レギンレイヴはより気軽な気分で楽しめる感じ。
一応Z指定ではあるものの (ZじゃなくてD指定だそうで)
残虐表現はそんなに激しくないため、*7
モーションプラスを持っているなら、かなりオススメの作品。



グラフィックの話にもうちょい踏み込むと、
GOW3の直後に遊んだにも関わらず、すっかり世界に入り込み
中巨神に出会えば「あ、でっかい」
大巨神に出会えば「うわ〜、でっけぇ!」
アウズンブラに会えば「なんじゃこりゃ〜!!」ってなりました。


私よりゲームのグラフィックにゃうるさいにゃっきさんにしても、
同様にデモンズソウルやってGOW3のプレイを眺めた後に遊んでますけど、
「ぶーん、ぶーん」言いながら、日々楽しくハンマーを振り回してます。



比類なきグラフィックを誇るGOW3を振り返ると、
主人公も敵キャラも戦ってる舞台も背景も全部キレイなんですけど、
全てを見せたいからか、引いたカメラ視点からの絵がやたら多く、
「あ〜綺麗だなぁ」とは思うものの、全体的に迫力には欠ける印象でした。
あくまで個人的な感想ですが、
プレイヤーである自分は最後まで「クレイトスの戦いを眺めてる人」止まり。


その点、レギンレイヴでメインを占めるのは、
ビハインドカメラからの、自キャラが巨神を見上げるような絵。
背景やらキャラやら、そんなにキレイじゃなくても、
迫力という点では一番オイシイとこを取ってるからなのか、
必死になって次々現れる巨神を肉塊に変えてると、
不思議とゲーム中で武器振るってる人との一体感が得られるんですよねぇ。*8


お値段的にはGOW3<レギンレイヴというのも踏まえた上で
圧倒的にレギンレイヴの方が満足度高かったです。
ゲームにおけるグラフィックってのは本当に不思議なもんですね。
 

*1:で、同時期に発売されたマッドワールドの方をやってた訳です。

*2:しかも大群

*3:2作目まで遊んだ限りでの記憶では。Xbox360版はどうだか知らないけど。

*4:ポインタの動きの問題だから、スカッドハンマーズみたいに強く振る必要は無し。wii肉痛にはなりません。

*5:場面は限られるそうですが、"進みたい方向にスティックを倒してヌンチャクを振る"というのもあり。

*6:オンラインはオートセーブらしいので、今後オンラインをメインに遊ぶようになれば快適になるかも?

*7:部位破壊で巨神の腕とか脚とか吹っ飛ぶのが原因?

*8:リモコン操作も影響してるかと思いますが。