Dead Spaceのレビュー

無事にDead Spaceをクリアできたので、
石村への熱い想いが残っているうちに感想を書いておこうと思います。

DEAD SPACE PS3 輸入版

DEAD SPACE PS3 輸入版

Dead Space (輸入版  UK)

Dead Space (輸入版 UK)

概要


地球の資源が枯渇し、
他の惑星へ宇宙船を飛ばして資源を採掘するようになった未来のこと。
救助信号を出してきた採掘船Ishimuraの調査に向かったチームが、
死体とエイリアンだらけになったIshimura船内で恐怖のどん底を体験するお話。
ひらたく言えば、SF世界を舞台にしたバイオハザードですかね。



オープニングデモの「きらきら星」が必見。
すごく嫌な感じにアレンジされてます。(褒め言葉)

しうまいのホラーゲーム暦

参考までに、これまで遊んだこの手のホラーゲームは、
バイオだと1〜4+ベロニカ、シリーズで一番怖かったのはGCのリメイクバイオ。
あとは零シリーズ4作全部やって、一番怖かったのは初代零。
やっぱり一番好きな作品は初代零ですね。

遊んだ環境

Dead SpacePS3Xbox360、PC版と出ていますが、
今回プレイしたのはPS3の北米版でした。
そういえばインストールのこと忘れてましたが、PS3版はインストール不可?
でも、基本的にはローディング時間が気になる事はありませんでした。

良かったところ

・かなり怖い!
・ネクロモーフとの戦闘が怖いけど面白い
・ストーリーおよびゲームがテンポ良く進む
・舞台設定が良い



まずはホラーの肝となる怖さですが、前半はかなり怖かったです。
2週目をやり直しても、怖がらせポイントでは再びビビリます。


突然ネクロモーフが出てきて「ギャー!」となる基本的な手法から、
何か居る気配を醸し出し、出そうで出ない雰囲気で怖がらせる
ジャパニーズホラー的な演出まで、幅広くやってくれます。
特に音による演出に力が入っている印象を受けました。
環境音とか、不協和音でプレイヤーの不安感を煽ったりとか。
ヘッドフォンしたらチビリそうなので出来ませんでした。



ゲーム前半は「怖さ」が前面に押し出されてる印象ですが、
ゲームに慣れてくると、ネクロモーフと戦う楽しさが勝ってきます。


特徴的なのがネクロモーフの部位破壊。
足やら腕やら触手やらを狙って攻撃すると、各部位が吹っ飛ぶのですが、
足なら相手の機動力が落ちるし、腕や触手なら攻撃力が落ちるし…と、
単なる演出ではなく、ちゃんとゲーム的な意義があります。


ネクロモーフの足元狙ってリッパーでギュイーン、
地べたに這いつくばった相手を、さらにリッパーで一撫でして解体完了、
…みたいなのが気持ちよかったです。


お気に入りの武器を強化できるのもグッド。
ゲーム中で入手できる、貴重なパワーノードを割り振るのは、
悩ましくも楽しいひと時でした。*1



でもって、ストーリー部分もテンポ良く進んじゃうのが本作の特徴。
この手のゲームは、道に迷ってゲームが停滞することがありますけど、
Dead Spaceは右スティック押し込むだけで、目的地への道しるべ(ロケータ)が!

英語が解らず、次の目的地を全く理解していなくても、
これさえ追いかけていればどんどんイベントが進むので超快適。
脳味噌のリソースを余計な部分に費やす事なく、
怖がったり戦ったりすることにだけ集中する事が出来ました。
コレ考えた人は本当に偉いと思います。


マップを表示すれば同じく目的地への道が表示されますが、
圧倒的にロケータの方が便利でした。



あと、舞台設定が宇宙船になっていることで、
かなり魅力的な仕掛けを作れている部分が幾つか。
まず、前述のロケータが許させるのは宇宙船内だからこそでしょうし、
無重力空間やら、真空状態の中で襲われるのはドキドキでした。*2


バイオハザードとかでありがちなツッコミポイントもありません。
例えば
「木製ドアの鍵なんかイチイチ探さないでぶち破れよ!」とか、
「そこの窓破ったら外に出られるんじゃないの?」みたいなやつ。
鋼鉄で出来た宇宙船が舞台じゃ、そりゃロックされた扉は開けられませんわ。
納得です。


悪かったところ

・死んでから再スタートまでにローディングが入るところ


悪かった点はほぼ無かったのですが、
プレイ日記を見返すとこの辺は気になったかなぁ…ぐらい。
インストール可能らしいXboxやらPC版なら、これも問題にならないかも。


あと、グロイ表現が多いので、
人によってはそこもマイナス部分かも知れません。

総評

弾薬や回復アイテムの残量やら、
持てるアイテムの総量の制限に頭を悩ませながら、
恐怖空間を歩き回るTPSということで、
かなりバイオハザードを意識して作られている印象を受けました。*3


ただ、実際に到達したところは既存のバイオシリーズの遥か上。
前述の通りめんどくさい部分を極力廃して、
新しい魅力をこれでもかとぶち込まれ、
これまで遊んだホラーの中では、最高に怖くて面白かったです。



ノーマルで遊んだ限りでは、難易度はそんなに高くありませんでした。
謎解きもややこしいものは無かったし、
弾薬や回復アイテムは余り気味で、アイテム不足に悩んだりは一切無し。

多少しくじったとしても、弾薬や回復アイテムは売り買いできるので、
ゲーム的に詰んでしまうことは無いと思います。

ちなみに、私はアイテムを預けられるの知らずにクリアしました…。



最大のネックは日本語版が発売されてないことですが、
まずはチャプターを通して遊び、
クリアしたら攻略wikiの日本語訳を見て話を理解する
という流れで、個人的には十分に楽しむ事ができました。*4


表現の問題で、日本語版が出ることは無いようですが、
これはスルーせずに遊んでおいて良かった!と、
心の底から思った大傑作でございます。
こりゃDead Space2も楽しみだなぁ。
 

*1:敵が残ってると背後から襲われちゃうけど。

*2:真空中だと音がしないので、襲われるとかなりビックリ。また、戦いが長引くと酸素も浪費するのでドキドキ。

*3:でも、操作は独特のラジコン操作じゃないので、あれが苦手な人も安心。

*4:PC版なら日本語化パッチあり。