調整不足か延命処理か?

色々考えてたら遅くなりましたが、
以前、のぴさんが取り上げていた、MH2で追加された延命要素についてのお話について。


・延命処理は本当に必要だったのか?

 http://monsterhunter.g.hatena.ne.jp/nopi/20060524




私は、余程のクソゲーならともかく、
基本的に出されたものは美味しく食べてしまう人間です。
システム面の不満を気にした事は…全く無いとは言いませんけど、
あんまり無いです。


MMBBの契約についても、
1プレイ毎に100円入れるようなゲーム文化を体験してきたもので、
「1ヶ月945円なんて安〜い」とかそんな感覚なんですよね。
格ゲーの類にハマった時は、一日で1000円以上飛んでたんじゃなかろうか。




まあ、基本的にそんなスタンスなもので、
今回の金銀イベントに合わせて、ラオが来てくれなくても、
「また今度でいいかな」って感じでして、
カプコンKDDI氏ね!」なんて思うこともありません。


でも、良い機会だとも思うので
のぴさんが挙げる、以下の延命処置について考察してみます。

 ・季節システムによる縛り
 ・絶望的な防具強化素材
 ・アイテム所持が条件のクエス




結論から言ってしまうと、
最初の2つに関しては、単に調整不足の新要素だと思ってます。


イベントを月跨りで配信するような、あからさまな契約延長作戦と違って、
単純にボリュームアップを狙ったものじゃないかと。
(結果的にプレイ時間が延び、契約期間も長くなる可能性は否定しませんけど。)




例えば季節の追加。
感覚としては、MHGで色違い飛竜が加わったのと同じです。


1つのマップに、3つの季節に昼と夜を加えて一気にボリュームアップ!
大した手間もかからずお得ですよね。
…6倍に増えたか、6倍に薄まったかは各自の判断によりますが。


イデアとしては面白いんですけど、
「ひゃっほう、この季節にしか取れないアイテムが!」ではなく
「うへ〜、他の季節じゃ取れないなんて めんどくさ〜」になってしまう辺り、
ちょいと練り込みが足りませんね。


細かい点を挙げると キリが無いので止めますが、
エストとアイテムに制限かけるだけという、おざなりなシステムではなく、
ちゃんと時間の流れに意味を持たせれば、延命措置だなんて言われずに済んだと思います。




もう1つの防具強化システムも、個人的には面白いシステムだと思うなぁ。
…システムは。


武器を少しずつ強化していくのって、楽しいじゃないですか。
なので、今回は防具の方にも強化の適用し、装飾品も追加してみたと。
ここまでは割とオッケーっぽいです。



のぴさんが指摘されてるのは、
どう見ても常軌を逸したバランスの「塵粉」とかの一部アイテム。
確かに「普通は そこ見落とさないよね?」って設定がされてるので、
何か良からぬ圧力が働いたのでは…と疑われるのも理解できます。


でも、プレイ時間の延長に結びつかない、
狩猟笛なんかにも グダグダなバランス調整がされてるワケで…。


バランスの取り方は天下一品の任○堂も、
ほぼ完成の作品を、何年も寝かせて調整をするって聞きますし、
バランスのチューニングに特化したゲーム開発会社も存在します。
ゲームの調整って、それぐらい大変なんですよ。多分。


故に、新要素を詰め込んだは良いものの、
個々のバランスを調整するには、時間が足らなかったんじゃないかなぁ。




その一方で、アイテム所持が条件になるクエスト。
これに関しては、今回の秘境セットとラオの関係を見ると、
延命策として利用されてる感はありますね。
イマイチ擁護できないなぁ。



イデアとしては面白そうなのに、
現状ではHR51以上 + アイテム所持みたいなクエストばかりで、
あまり意味がありません。


かつてのハンマー限定のクエストとか面白かったのに。
もっとクックジョーとかクックツインズ装備してる人限定のクック討伐とか、
おバカな企画があっても良いのに…。


利権のお話

ここからは、新要素の話とは別のトピックになります。


これまで、新要素のバランスの悪さは、
利権とは無関係(多分)と書いてきました。


でも、営業サイドの圧力とか、
利権にまつわる”しがらみ”がゲームの内容に影響していないと思うか?
と問われれば、答えは「ノー」です。



それを一番大きく感じたのは、先日の「モンスターハンター3」開発の発表。


Xbox360MH3が開発されれば、
ボイスチャットで狩りが出来て面白そう。
WiiMH3が開発されれば、
コントローラーを振って攻撃したり、
コントローラーから攻撃した音が出たりして面白そう。


でも、対応機種はPS3です。
これを聞いた時、「やっぱりなぁ…」って感じでした。
何故、他の2機種は厳しいと思ったか?
それはKDDIの存在です。



※ここから先は、あくまで個人的な想像ですので注意


360にはXboxLiveがあります。
WiiにはニンテンドーWi-Fiコネクションがあります。
MHのようなMOをやるなら、KDDIのマッチングサービスは出る幕が無いんですよ。
故に、またカプコンKDDIと組むならPS3以外ありません。



カプコンKDDIの付き合いは長く、
ドリームキャスト時代、格闘ゲームのマッチングサービスでも組んでました。
(あの頃はラグが酷くて、まともに対戦できなかったけど…)


初代MHのような、完全新規のネットゲームを発売できたのも、
MMBBを利用したからこそだと思います。
MH2体験イベントも楽しませて頂きました。
個人的には、KDDIに感謝することの方が多いです。



でも、MH3に関しては別。
他の機種でも発売されれば、もう一歩進化できるシリーズなのに、
それをKDDIが足引っ張ってるように見えてしまいます。


PS3で出るモンスターハンターって
 既存のMH + グラフィック強化 − 振動
というシロモノにしかならない気がして…。



まあ、「MHの続編はをMMBB対応に」なんて契約が存在するとは限りません。
もしかしたら、あっさり他機種で発売される可能性だってあります。


願わくば、そうなって欲しいものです。
振動の無いハンマーなんて、MHPだけで十分ですから…。