大冒険の一日

グリコの冒険 前編

一身上の都合により、年に1回病院に行かなきゃならないので、
にゃっきさんとグリコを連れて千葉に行ってきました。
その辺の病院で…とはいかないので、実家の近くにある病院まで。
グリコにとっては初めての遠出となりますねぇ。



まずは家から出発する前、グリコにはキャリーバッグに入ってもらいます。
おニューのバッグでにゃっきさんが事前に訓練してたので、
おやつの匂いに誘われたグリコはすんなり入ってくれました。


まずは路線バスで羽田空港へ。
飛行機に乗るわけではなく、空港から出てる高速バスに乗るのが目的です。
バスに乗っけるのは初めてだったものの、バッグに慣らしたお陰か、
犬の本能的に穴ぐらが好きだからか、移動中は静かにしてくれました。



空港に着いてから、まずお世話になる方々へのお土産を用意。
これまで何度か仕事帰りに甘いものを買って帰ったことがあるのですが、
その中でにゃっきさんに受けが良かったものをチョイス。*1


バスの発車時間までかなり余裕を持って到着したので、
待ち時間の間に一旦グリコをバッグから出してみる事にしました。
家から出発してバスに乗り、実家に着くまでトータル2時間以上かかるので、
あわよくばここらでオシッコしてもらえないかなぁと。


バス乗り場のある屋外の端っこにてオープングリコ。


でも、散歩中でも外でオシッコした事がないグリコ。
普段使っているトイレシートを敷いてみたものの、やっぱり屋外ではしない様子。


ついでに通りかかるバスの音だとか、拡声器で案内してる声が怖いようで、
バッグの中に閉じこもってしまいました。

このままオシッコしないままで、グリコの膀胱は無事でいられるでしょうか?




高速バスの中では、迷惑にならないよう一番後ろの座席に
…と決めていましたが、バスの中はこんな感じでガラガラ。

同じ千葉でも、ディズニーランド方面に行くバスは毎便満席なのにね。
実家が何も無いところで良かった。



グリコバッグは足元に置いてこんな感じに。
3方向にメッシュ状になってる窓があるのですが、シャツとかで目隠ししてます。
別にイジワルしてるのではなく、犬は暗くしてる方が落ち着くそうです。


バスは結構揺れたりガタガタうるさかったりもして、
たまに「キューキュー」と鳴いてるのも聞こえましたけど、
グリコは暴れたりすることも無く、概ね静かなままでした。


私の用事

バスに乗って1時間ほどで実家の最寄り駅まで到着。
そこから車で数分のところにある病院へ行くのが、今回のメインとなる目的です。


もちろんグリコを連れ込むわけには行きません。
病院は色々と時間がかかるので、ここで一旦別れて、
にゃっきさんと母には、グリコを預けに行ってもらうことに。
実家の近所に犬飼ってる人が居て、そこで預かってもらう手筈でした。



ここで入院していたのはもう15年以上も前のことになりますが、
外から見ても、中から見ても当時と変わっていません。

…と思ったら、昨年末に色々とシステムを導入したようで、
診察の流れだとか部屋の場所が変わってました。
いやはや、再患の受付場所がわからずに焦っちゃった。


採血して尿検査したら、あとはひたすら待つのみ。
小児科病棟なので、待合室ではアンパンマンが延々と流されています。
入院してた頃も小さな子供には絶大な人気で、よく一緒に見てたなぁ。
同世代の中では、私はかなりアンパンマンに詳しい自信があります。



しばらくすると、グリコを預けに行ってたにゃっきさんと母が合流しました。
聞くところによると、グリコはかなり人見知りモードだったとか。
うーむ、迷惑かけてなければ良いのですが…。


ばっちりPSPを持ってきてたので、にゃっきさんと狩りなぞしつつ、
ただひたすら主治医の先生が到着するのを待ちます。
夏休みが終わって人が少なめではありましたが、待つ身は疲れるものです。



12時も過ぎていい加減お腹も空いてきた頃、やっと診察の順番に。
主治医の先生は年配の女医さんで、
これまで散々「一度ぐらい結婚してみたら?合わなかったら別れれば良いんだし」
などと言われ続けてましたが、ついに結婚の報告をする事が出来ました。
それはもう驚いてもらえました。


なんで年に1回会いに来てるかというと、かつて私は白血病で入院してまして、
抗がん剤だとか放射線なんかによる治療をした人間が、
どんな感じに生きているというデータを、後進に役立てるとかそんな感じかな。


なので大半は雑談と近況報告なのですが、一応は病気に関する話もしてます。
当時一緒に入院してた人で、同じように治って元気にしてる人のこととか、
実は入院中も何人か亡くなってる子供がいたこととか。


当時は誰かが亡くなったなんてことは一切知らされませんでしたが、
今は自分の命の大切さを知ってもらう為、教えるようにしてるんだそうで。


自分が死ぬかも?って状況と向き合う機会なんて、普通に生きてたら無いことだし、
そんな経験は私の人格形成にも大きく影響してますけど……どちらが良いものかしら。
確かに私が入院してた頃は、病気の説明が極端に少なかった印象はあるかな。
親が気を使って隠してただけかも知れませんが。



結婚と一緒に犬も飼い始めたという話をすると、
最近は病院でもアニマルセラピーやってるのよ…とかそんな話題に。


廊下にあったアニマルセラピー関連の掲示物も撮らせてもらいましたが、
小さいのから大きいのまで、色々なワンコが来てるようです。


…今のところ人見知りなグリコには、アニマルセラピーは務まらないだろうなぁ。




そんなこんなで今回の病院訪問は終了。
さあグリコを迎えに…とその前に、お腹が空いたので遅めの昼ご飯を食べてから。

昔から近所にある寿司屋さんにて。
サンマが脂のってて超美味しかった。


にゃっきさんによると、やはり千葉は魚が美味しいそうで。
身近にあるとありがたさに気付かないものだなぁ。


グリコの冒険 後編

さて、3・4時間ぶりに再会するグリコさんはどうしてるかしら?
私が子供の頃から犬を飼い続けてるご家庭なので、
グリコの扱われ方には心配無いのですが…。


迎えに行ってすぐは状況が解ってなかったグリコですが、
すぐに尻尾をビッチンビッチン振りまくり、
抱っこしようとしたにゃっきさんの体を、スゴイ勢いでよじ登りました。
助けようと、代わりにグリコを抱っこした私もよじ登られました。
…グリコてんとう虫みたいだなぁ。


グリコの好きなオヤツ各種を渡しておいたのですが、
待っている間、あげても口にしなかったそうで。
グリコがそんなに人見知りな性格だったとは…。


あと、この家庭で飼われてる柴犬とも交友できれば…と思ってましたが、
どうやらグリコに嫉妬しちゃったみたいだったので諦めました。
色々とお世話を掛けました。


グリコは預かってもらってる間、ずっとトイレに行かなかったようで。
いい加減に限界だろうと、実家に帰る前に玄関先で促したところ、いつもより多めにジョバー。
これでまずは一安心。



実家に帰っても、これまたグリコにとっては知らない世界。
そう簡単には落ち着けない様子でした。
それでも今回は飼い主2人が近くに居たお陰か、
安心エリアであるバッグを中心に縄張りを広げていったようです。

母からもらったラップの芯で遊ぶ余裕も出てきました。


ただ、知らない人に慣れないのは相変わらずで、
母親にも父親にも「ウ〜」とドスの聞いた低い声で咆えてました。
母からは好物の梨まで食べさせてもらったのに愛想の無いこと。



トイブードルとミニチュアシュナウザーの雑種たるグリコさん、
見た目と同じで、今のところ性格も気難しいシュナウザー寄りのようで。
もう半分のトイプドール気質がもう少し出てくれればねぇ。


トイレ問題だとか、知らない人への接し方に課題は残るものの、
移動中は大人しくしててくれたし、初めての遠出としては上出来の内容でした。
今回はグリコにとって緊張の連続だったかと思いますが、
将来的には一緒に楽しめる旅行が出来るようになると良いなぁ。



グリコさん本当にお疲れ様でした。
 

*1:プリンパイとか「とろける白桃」。