ディシプリンをやっとこさクリア

インターバル長かったですが、ついに終わりました。


クリアまでにかかる時間は大したことないのですが、
ダウンロードしてた時期は狩りをしてたし、
その後は仕事忙しくなっちゃったしなぁ。
何はともあれ、去年のタイトルを1つ成仏させられました。


ちなみに初プレイ時の感想。
http://d.hatena.ne.jp/Shaomai/20090826




クリア後の感想を一言で言うなら、夢みたいなゲームですかね。
人が見てる不条理な夢の世界にぶち込まれた感じでした。


序盤の収容者を相手にしてるうちは、
「はいはい、食人ネタだから"レクチャー教授"なのね〜」とか、
「薬っぽいのに手を出した上に盗作の音楽家って…居たなぁ」とか、
わりと余裕のある楽しみ方をしてました。
が、登場する収容者のモデルがメジャー級になる、
中盤あたりからかなり印象が変わってきたと思います。


収容者達が話す内容はかなりぼかされていて、
一見すると単なる電波発言だったり、普通の個人の主張に見えそうです。
元ネタの事件を全く知らなければ。


これが「あ〜、これはあの事件の人がモデルだな」となると、
ゲーム中で話してるぼんやりした内容と、
実際に起きた事件の内容がリンクしちゃうんですよ。
一部の収容者の話を聞いてると背中がゾクリとしたなぁ。
メジャーなとこでは推定M崎つとむとか、酒鬼なんたらとか、秋葉原のアレとか…。


で、物語の冒頭で「志願して参加した」とあるとはいえ、
こんな危ない人達と同じ収容所に入ってる主人公って、
大丈夫な人なんだろうか…と心配してたら、あの衝撃エンディングですわ。


さらに私は鈍くて気付かなかったんですけど、
クリア後に主人公の元ネタ考察を見てまたビックリ。
人によって解釈が異なるエンディングですが、
元ネタとエンディングの歌詞を鑑みれば妹は…うへぇ。*1
こんな感じで、ゲーム内の奇妙な世界と、
現実の元ネタをリンクさせるキーワードが巧みに使われてたのが印象的でした。



基本的に収容者のお世話をするゲーム部分は面倒臭くて、
特に後半は看守の見張りが厳しくてストレス溜まるし、
このゲームの楽しみどころはすんごい奇妙な世界観と、
そこで語られるストーリーぐらいのもの。


そのお話もかなり人を選びそうなので、人にはオススメしかねますが、
個人的にはなかなか楽しめました。(元ネタ考察込みで。)
あと衝撃のエンディング曲も含め、音楽も良かったです。*2


ちょっとスッキリしないのは、
エンディングではかなり衝撃的な事実が語られたものの、
それでも見る人によって解釈の異なる謎も残ってること。
個人的にはそういうの好きじゃないんですが、
途中からある程度は覚悟してたので仕方無いかなぁ。


こんな作品を作った監督さんも、審査通したメーカーさんもスゴイと思います。


 

*1:あくまで「ディシプリンはフィクションであり、実在の人物とはうんたらかんたら」ですが。

*2:クリア後に音楽を聴ける分、同じくwiiウェアの「マッスル〜」より好印象。