ちょいとヘビィな「ぼくらの」アニメ化決定

うむむ、ドロヘドロより先にアニメ化とは。


「ぼくらの」公式サイト
 http://www.bokurano.jp/


ぼくらの 5 (IKKI COMIX)

ぼくらの 5 (IKKI COMIX)



読んでる人が多いとは思えないので、超おおざっぱに内容を説明しますと、
14人の中学1年生が*1、謎の巨大ロボット「ジアース」と出会い、
彼らがジアースのパイロットとして、地球の命運を賭けて15体の敵と戦うとかいうお話。
これだけ書くと、すごくありがちな感じです。
実際、最初の方を読んでると線が細いロボットものにしか見えません。



でも、途中からこの話が普通じゃない事を思い知らされる事に。
ジアースは1体だけで 操縦も一人で担当するのに、
なんで多くのパイロットが必要になるのかって辺りが変だったんですよね…。




以下、一応ネタバレ防止。
 ここまでで読んでみたいと思った人は、この先を見ない方が驚けるでしょう。
 まあ、公式サイトにも堂々と書かれてるんですけど念のため。



謎のロボット「ジアース」は、1戦闘起動するたびに担当パイロットの命を消費します。*2
戦えば操縦するパイロットは死ぬし、戦わなければ地球が滅び、ジアースが負けても地球は滅び…。
ヘビィな選択を迫られた、若干13歳の少年少女達の内面を描写することがメインの作品です。



二人目まで(1巻とちょっと)は、操縦したパイロットは死ぬというルールを知らずに戦って死亡。
2巻に収録されてるのは、家族を守るため死の恐怖を乗り越えて堂々と戦う二人。泣けます。
3巻の二人は、一転して人間のドロドロした部分を見せつけてくれます。…これは読むとゲンナリ
4巻では、ゲンナリ話後のフォローとか、無敵っぽかったジアースがピンチになったり。
最新5巻では、戦っている敵の正体が判明してまたゲンナリ…。



一つの戦闘が終わると、次のパイロットにスポットが当てられ、
その人物がどんどん掘り下げられていき、感情移入する頃には戦って死亡…
というのが基本的な話の構成になってます。
連載中の原作では、今月でちょうど10人目のパイロットが…。


面白いですけど、そんなダークな話なので人を選ぶかも知れません。



2007年中に原作がラストを迎えるとは思えませんし、アニメ版はどういった内容になるのやら?

                                                                                                                                                          • -

*1:+もう一人小学生がいますけど。

*2:パイロットは戦い終わった直後に絶命。次回の戦闘で操縦を担当する者は、前の操縦者が死亡すると声が掛かる(本人にしか聞こえない)。その人でなければ操縦できず、順番を代わる事も不可。