人に歴史あり

12/20は色々な人が亡くなってショッキングでしたが、
個人的に心を揺さぶられたのはこの人の訃報。


カンニング 中島さん死去…急性リンパ球性白血病
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061220-00000179-sph-ent



昨日は忘年会でゲーム系のネタも無いですし、ちょいと取りとめの無い話を。
以下、元記事とはあんまり関係無い、単なる私自身の繰り言。
知人にも限られた人にしか話したこと無いですけど、良いタイミングだしアルコールの勢いで。


いつものようなユーモアを意識した文体にはなりにくいので、畳んでおきます。
いや、本当にダラダラと長いし、まとまり無いですよ。




過去に大病を患って長期間の入院したので採血とかは平気だとか、
以前ちょこっと書いた記憶がありますけど、その病気がまさにこれなのです。
急性リンパ性白血病


ウィキペディア 白血病
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%A1%80%E7%97%85



もちろん今は寛解*1して、普通に生活してますが。


後に聞いた話では、ウチの父親は病名を聞かされた時、私が死んでしまうものと思って涙したそうな。
…なんて失礼な。


まあ、ドラマとかで白血病の人が出たら死んでしまうのがパターンだし、無理からぬ事かも知れない。



ちょっと脱線すると、白血病患者が出てくるような作品は進んで鑑賞する気にはなりません。
観る人の涙を誘う小道具として使われてるような気がして。
別に嫌悪感を感じるとかじゃないんですけど、なんとなくね。


「世界の中心で〜」とか流行った時も読まなかったなぁ。
なまじ実際の現場を知っているだけに、「んなこたぁ無いよ」ってのが見えるとイヤだったし。
いや、おそらく入念な取材を元に作られてるんだとは思いますけど。
単に食わず嫌いなだけですね。


それで興味を持った人がドナー登録とかするのなら、それはそれで喜ばしい事ですし。*2




え〜、話を本題に。
私は小学校6年生の2学期終わりから、中学1年生の2学期終わりまでの1年間、
千葉県の某でっかい小児科専門の病院に入院してました。*3


1年入院しましたけど、学年が遅れたりはしてません。
たまに隣接する養護学校の先生が教えに来てくれたから、単位の問題もオッケーだったのかな?
ほぼ独学だったけど、当時は頭が良かったので退院後も全然困りませんでした。



入ったのは小児科病棟なので、ほとんどの患者は自分よりも年下の子供ばかり。
物心ついてないぐらいの赤ちゃんも多かった。
年上の中学生が居た時期もありました。


白血病の闘病記とかでよく見かける悪名高い検査、マルク*4やルンバール*5も経験しました。
これは前もって実施日を教えてもらう方式と、検査直前まで黙っててもらう抜き打ち方式を選択できました。
…どちらも試しましたが、どっちもイヤでした。


ただ、私は白血病患者としてはおそらく幸運な部類で、
骨髄移植とかすることなく、放射線治療と投薬のみで退院する事が出来ました。
よって無菌室に入るような経験はしてません。


小学校3年生の子が骨髄移植の為に無菌室に入りましたけど、あれは本当に大変そうでした…。
大人でも精神的に厳しいと思われるのに、年端もいかない子供が受けるストレスは如何ばかりか。*6



まあ、大変だった思い出を語るには事欠きませんが、辛いことだけでも無いのです。
時間は大量にあったから、片っ端から色々な本を読みました。
小さい子供の世話をするのも面白かった。
看護婦さんに見られてないとこで、点滴台に乗って廊下を滑走して遊びました。


そして何より、当時はゲームボーイが存在してたので、みんなで対戦とか出来たんですよねぇ。
ほんと偉大な発明なんですよアレは。マジで。




そんな訳で、この時の経験は15年経った今でも明確に覚えてます。
普段は全く意識してませんけど。
ただ、こういうニュースが大きく取り上げられると、当時の経験を思い出して心がざわつきます。
1年前の本田美奈子さんの時もそうでしたが。


この人も自分の運命を呪っただろうか。
神様を恨んだだろうか。
死の恐怖を感じただろうか。


でも、その合間に楽しいことも見つけられたかなぁって。




う〜む、単に思いついた事を書いてるだけなんで終わりが無いね。
無理やり話を締めますと、興味を持った人が居たらドナー登録とか考えてみてください。
私は輸血経験あり、血液疾患ありなので登録したくても無理です。
献血すらも出来ません。


ウィキペディア 骨髄バンク
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AA%A8%E9%AB%84%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF


いざ提供するとなったら色々とリスクが生じるので、無責任に「是非とも登録を!」なんて言えませんけど。
まあ、ちょっと目を通してやってください。

                                                                                                                                              • -

*1:白血病は原因が解ってないので、原因を取り除く治療ではない。なので「完治」ではなく「寛解」と呼ぶ。…主治医の先生からの受け売りですが。さらにちなむと主治医の先生(年配の女医さん)は、昔病気で無くなった母方の祖母の先生の奥さんという不思議なご縁。

*2:仕事場にもあれの影響でドナー登録したって人が居ました。リスクも承知した上でみたいだし、素晴らしいことだと思う。

*3:実家から車で10分ぐらい。毎日のように母親が面会に来てくれたし、かなり恵まれてます。

*4:骨髄穿刺。胸か腰に針を刺して骨髄液を採取してたらしい。選択権はあるものの、結局どちらも最高に痛い。

*5:腰椎穿刺。背中(腰椎間腔)に針を刺して、脊髄液を採取したり薬を入れてたらしい。マルクほどではないけど痛い。薬の副作用で1日ぐらいは気持ち悪くてダウンする。

*6:その子は症状が重く、長い闘病生活でストレス溜め込んでました。母親に当り散らしてしまう事もあったし。よくゲームの相手してあげました。