『ゾンビランド』を観てきました

ゾンビ映画のふりをした、良質なコメディと聞いて、
ワクワクしながら観にいってきました。

ある日突然、新型ウィルスの爆発的流行により、人類の大半が人喰いゾンビと化し、地上がゾンビだらけの“ゾンビランド”となってしまった世界。臆病で胃腸が弱く、引きこもりの青年コロンバスは、“ゾンビの世界で生き残るための32のルール”を作り、それを慎重に実践して生き延びてきた。彼は、屈強な腕力と抜群の射撃テクニックでゾンビ地獄を生き抜いてきたワイルドな男タラハシーと出会い、行動をともにする。さらに、したたかな処世術を身に付けた詐欺師の美しい姉妹ウィチタとリトルロックも仲間に加わり、悪夢のようなサバイバルの旅は続く。だが、それまで他人とまともに接したことのなかったコロンバスにとって、それははじめて生きている事を実感し、友情や恋を体験することができた、かつてなく楽しい冒険の日々でもあった。やがて、4人はゾンビのいない天国があるという噂を信じ、ロサンゼルス郊外の遊園地“パシフィックランド”を目指すのだが・・・。


日本の予告編を見ると、バリバリのゾンビ映画として売たかったんでしょうか?
確かに、タラハシーデッドライジングばりに多彩なアイテムを使い、
ゾンビ達をボッコボコにするシーンは印象的ですけど、何か違うなぁ。


やっぱり最大の魅力はコメディの比率高めの人間ドラマ。
アメリカの予告編ではそこら辺も匂わせてる感じですね。


映画館では観客皆で吹き出すシーンが幾度となく。
主人公コロンバスの「32のルール」*1を絡めたネタとか、
タラハシーの独創的なゾンビ無双シーンとか、
タラハシーが探し求めるお菓子「トゥインキー」ネタとか、*2
ビル・マーレイも登場するゴーストバスターズネタとか…。


でもって、コロンバス、タラハシーリトルロック、ウィチタ、
孤立無援で生きてきた4人が、家族っぽい絆を手に入れていくという
ゾンビと笑いで包まれて繰り広げられる人間ドラマがまた良い感じ。
こういうお話、個人的にすごいツボなんですよねぇ。


想像してた以上に面白くて、今年観た映画の中では最高の満足度でした。*3
公開してる映画館も少ないし、期間も短いようですが、
終了前に近所のチネチッタで観られて良かった良かった。
 

*1:劇中で出てきたのは、ルール1:有酸素運動、2:二度撃ち、3:トイレに用心、4:シートベルト、7:旅行は身軽に、17:ヒーローになるな、18:準備運動、22:怪しい時は逃げ道確保、31:車の後部座席を確認、32:ささやかなものを楽しめ ぐらい。

*2:アメリカのジャンクなお菓子らしい。

*3:ゾンビ退治シーンはバイオレンス度高めなので、全年齢向けとはいきませんが…。