ヒーロバンクの感想
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: Video Game
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ヒーローバンク、3連休で貪るように遊んでいます。
大方の予想通り、巷ではちっともブレイクする兆しはありませんが…。
個人的には結構魅力的なゲームだったので、
休日のうちに感想を残しておこうかと。
3連休の進捗
3日間でプレイ時間が27時間ほど。
1日9時間も遊んでることに…。
睡眠時間よりも長いなこりゃ。
ゲームはチャプター7まで進行。
ヒーローバンクの決勝戦に進出するとこですが、
お話的に、優勝しても先があることはほぼ間違いないので、
30時間は余裕で越えそうです。
概要
仮想空間でのバトル、「ヒーローバンク」が行われる世界で、
主人公がヒーローバンクの大会優勝を目指して、
あれやこれやするお話し。
ヒーローバンクで使用するヒーロー着は、
それぞれに属性があったり、
同じヒーロー着でもステータスや技の組み合わせが違ったり、
使い込むと熟練度が上がって強くなったり…と、
その辺は割とありがちな、やりこみ要素を搭載した内容になっています。
特徴的なのは戦闘システムで、
プロレスゲームを想起させるシステムになっています。
一応、攻撃や防御はコマンド選択方式の皮をかぶってますが、
各タイミングで時間が止まるというだけで、あれはプロレスゲーですね。
個人的にプロレスそのものには大して興味は無いのですが、
古くはファミコンの「激闘プロレス 闘魂伝説」とか、
セガの「ジャイアントグラム全日本プロレス2」とか、
サルのように遊び込んだので、ビシビシくるものがあります。
プロモーションとか見てると、カネカネ言ってて、
子供向けのコンテンツとして、その辺どうなのよ？
と思う人も居るかもしれません。
が、ストーリーは王道少年漫画的な感じで、
序盤以外はそんなにお金的ないやらしさのあるエピソードは無く、
むしろお金以上に大切な価値観を見つけていく…的な流れ？
展開も起伏があって、意外と面白いです。
良いところ
・ゲームの展開方法は丁寧で好感
・ストーリーはなかなか面白い
・ヒーロー着の作成がなかなか面白い
・アクション要素多めの戦闘システムが特徴的
序盤のゲーム展開はなかなか丁寧で、
基本的なシステムのチュートリアルから始まり、
ヒーロー着の属性の要素が入ってきて、
ヒーロー着の購入が可能になり、
パーツ単位での組み立ても可能になって、
リングの属性追加、状態異常の追加…と、段階を踏んでいきます。
セガにしては珍しく丁寧に段階踏んでいくので、ちょっとびっくりしました。
ヒーロー着のパーツは、
戦って倒した相手から入手したり、お店で購入したり。
ヒーロー着が自作できるようになってから、
その辺の作業にハマってしまい、やたら時間を浪費しました…。
「戦闘システムはプロレスゲーっぽい」と書きましたが、
技を出すのに行動ポイントとしての「お金」が必要となります。
これは、ゲーム中で買い物したりするのとは別勘定の「お金」で、
基本的に試合中に観客から投げ込まれるのを拾います。*1
より強力でコストも高い必殺技を使うためには、
観客を湧かせて、おひねりを大量に投げ込んでもらう必要があります。
このため、序盤はコスト安めの通常技で繋いで、
時には相手の攻撃を受け止めたりしながら観客を暖め、
「ガチンコ」*2で勝った後のような、
絶対に技が決まる状況で必殺技を決める！
…というような流れが基本になります。*3
この辺の機微を楽しめるか？が評価の分かれ目になるかと。
悪いところ
・ランダムエンカウントが時にめんどい
・一部の敵がしょっぱい試合しかしなくてめんどい
・序盤のヒーロー着の出し方が中途半端。
・触ってみれば結構面白いゲームなのに、
手を出すとこまでまず至らない見た目のデザイン…
・3DSLL向けじゃないかも
エンカウント率は低いし、
慣れればほとんどの雑魚は瞬殺にはなるのですが、
ランダムエンカウントが始まった頃は、
まだまだ戦力が揃わないところなので面倒でした。
それまでがポンポン進むだけに、どうしてもテンポ悪くなります。
また、一部の敵は回避主体の行動を取ったり、
遠距離からうざったい攻撃を仕掛けるタイプもあり、
そういうのに遭遇してしまうと、より面倒に感じます。
「逃げる」コマンドみたいなのは無いのです…
戦闘システムをプロレスゲーとして楽しめると、
そんなに苦になりませんが、この辺は人を選ぶかと思います。
また、序盤の展開で気になったのは、
ヒーロー着選択の幅が妙に狭かったところ。
ヒーローバンクの1回戦、水属性のヤツがメインの敵と知らされ、
土属性のヒーロー着が有利！…となるのですが、
土属性のヒーロー着は、しょっぱい技のが1つもらえるのと、
あとは特典のヤツぐらい。なぜか店売りは無し。
2回戦では風属性が有利となりますが、
これまた風属性のヒーロー着は売ってなくて、
体験版クリア時の特典ヒーロー着ぐらいという…。
この辺、もう少し上手くやれたんじゃないかなぁ。
そして最後に、誰もが見た瞬間に感じるであろう、
デザインのいけてなさですね。
逆に一周回ってアリなのか？…とも思いましたが、
世間での反応の無さを見てると、やっぱりナシのようで。
「コレは無いわぁ…」と思ったヒーロー着も、
使ってるとそれなりに愛着湧いたりするのですが、
コレ子供の心を掴めるのかなぁ…。*4
最後に、これ3DSLLでやると大変かもしれません。
「ガチンコ」では、タッチペンで画面をこすったりとか発生しますが、
LLを片手で持って、でかい画面をグリグリするの大変そう。
ウチはLLへの引越しが終わった旧3DSを持ち出し、
こちらで遊ぶのをメインにして対応してます。
ちなみに、3日間タッチペンでグリグリした旧3DSの画面は、
今のところ全く傷ついた気配が有りません。すごいな…。
体験版も出てますが、
体験版の戦闘は、まだ全部の要素が揃ってないし、
体験版がアリな人なら、さらに面白くなる伸びしろはあるかも。
見た目で敬遠してしまうには勿体無い、なかなか良くできたゲームなので、
そのうち値崩れしてワゴンにでも入ったら、試しに遊んで頂きたいところ。
